第62回 広島県公立小中学校事務研究大会
第62回 広島県公立小中学校事務研究大会
期日 : 令和7年7月25 日(金)
会場 : 広島県民文化センター・サテライトキャンパス広島
皿田稚子 会長挨拶
今年度のテーマは「子供たちの未来を共に創る~SDGs:少しずつできることから学校経営参画~ 【攻める ・導く・つなぐ】 」です。教育の変革が進む中、私たち学校事務職員にも主体的に校務運営に参加することが求められています。皆様が専門性を発揮し、学校機能の強化に貢献されるために、本研究大会が実践の一助となることを願っています。
「行政説明」 ~学校経営への参画について~
広島県教育委員会 管理部 教職員課 人事管理官
事務職員の職務や専門性について説明をしていただき、事務職員として学校経営への参画を考える上で大切な事について講話をいただきました。
唯一の行政職員である事務職員がカリキュラム・マネジメントにおいてどのような役割を担っているのか、学校の適切な組織マネジメントを実現するためにどのような業務を行う必要があるのか、学校の実態を交えながらお話しいただきました。
令和6年度 県事研ビジョン
「広島風おこのみプラン」進捗状況報告
研究部では、第3期県事研ビジョンに基づく具体的行動シートをもとに、昨年度実施した会員アンケートの結果を分析し、その回答内容を踏まえた考察を行いました。
令和6年に行った学校経営参画の現状に関する調査結果と、府中市学校事務部会で行った研修と実践の内容についての発表でした。
学校企画委員会への参加・校内巡視・文書管理などの各校や共同事務室の実践の紹介がありました。
事務職員の職務規定が「つかさどる」に改定された意味について学校で共有すること、学校経営参画に対する意識の向上、学校経営参画ができる環境の整備の3点が重要であると提言されました。
2つの討議の柱に沿って、参加者の交流を行いました。
・これまで行った学校経営参画の取り組み例について
・学校経営参画を進めるうえで、困っていることや悩みについて
庄原市事務研では、誰もが平準的な事務ができる取り組みとして、課題として捉えている業務について、市内共同事務室で分担して研究を進めてきました。また様々な考えや実践に触れる体制づくりとして、令和3年度からグループ別研修を取り入れ、共同事務室の枠を超え、集合研修とオンライン研修を使い分けて活動してきました。
グループ討議では、困っている事や学びたい事などについて協議し、全体で共有しました。
〜学校経営の充実に資する諸課題の解決を通した学校事務職員の資質・能力の向上〜
呉市事務部会では、教育改革の推進や多様な学びの実現を支えるため、学校事務職員が学校経営に主体的に関わることを目指し、「学校経営参画」「資質・能力」を柱とした研究に取り組みました。
研究テーマ及び体制の見直しにより、「学校諸費」「服務」「ICT活用」「初任者等支援」「学校経営参画推進」の5つの班を編成し、それぞれが課題解決に向けた実践に取り組みました。また、アンケートを通じて職種ごとに求められる資質・能力について整理し、特に重視されている項目を明確化しました。
グループ討議では、「学校経営参画に必要な資質・能力」の実践方法や各校の取り組みついて、提案資料を活用しながら活発な意見交換が行われ、学校事務職員の専門性や意識の向上につながる有意義な機会となりました。